日焼けどめが溶け落ちる

タイ中心旅行記ブログ

本帰国して間もなく1年【後編】

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海から戻り、全員で夕食の準備をした。

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タイ料理のフルコースに加え、中庭ではバーベキューの豪華メニュー。
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私も確か、一品日本料理を作ったが、何を作ったのか思い出せない。

余談。これより前、自宅にタイ人数名が遊びに来た。手巻き寿司をメインに準備をした。具材は自分の好みで、胡瓜や紫蘇など野菜を多く並べた。いざ食事が始まると、ツナマヨや卵焼き、サーモンが予想外に早く無くなってしまい、慌てて追加を作った。

思うに、タイ人は生野菜をあまり食べない。
路上の屋台にはよく、バジルやミント、パクチーがテーブル上のザルに盛ってある。セルフサービスでおかわり自由だ。しかし、ムシャムシャ食べたりはしない。メイン料理がきたら、それらをちぎって少しだけ口に含んだり、スープに浮かべたりする。
今日本で話題の「パクチーサラダ」をタイで見かけたことはない。パクチーは薬味のような扱いである。サラダ=刻みネギを山盛りにして食べているようなものだ。

野菜の代わりに、果物は大人も子どももよく食べる。水溶性ビタミンは果物で補うということか。


夕食後は、いよいよ旅行のメイン時間。

「どんちゃん騒ぎ」

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ウォッカにマナオと塩。炭酸水で割り一気に飲み干すのを延々と繰り返す。恐ろしき飲み方。

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こういう小道具を、用意周到に持参してくる。

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誰に気兼ねする訳でもなく、いつのまにか一人、二人と別室に移動していることもない。日付が変わると、さすがに部屋の隅っこで丸くなっている者もあったが、大音量でタイポップスを響かせ、大人も子どもも踊っていた。コップの酒がひっくり返り、スナックがそこらじゅうに散らばっていた。酔狂だった。


私はタイ語があまり話せない。全く楽しさに影響はない。タイ人は皆、《全員楽しむこと》を重んじてくれているから。

もちろんズルさもある。楽しむことには並々ならぬ団結・行動力を発揮するが、ひとたび問題が起こると顔色は一変する。目の前の問題が透明で見えないかのように振る舞う。名指しで誰かのせいにする。悪口を言い回る。
しかし、人間らしい。


私達日本人は皆イイ子だ。我慢強い。責任感がある。几帳面。そんな日本人が、生涯タイで暮らすことを選択する時。タイ人の人間らしさに魅せられ《日本人らしい振る舞い》に嫌気がさしているのかもしれない。


濃い梅酒ロックを煽り、汗が吹き出るほど踊りながら、そんなことを思っていた。





翌朝、誰かがシャワーを浴びる音で目が覚めた。キッチンでは数人が朝食の準備をしていた。私達夫婦が一番朝寝坊だった。コーンフレーク、目玉焼き、ジョーク(タイのお粥)、トースト・・朝もしっかり、豪華だった。全員でなんだかんだとたわいもない話をしながら、旅行最後の食事を楽しんだ。

軽く掃除をし、ゴミを1箇所にまとめた。ゴミは分別などなく、持ち帰る必要もなかった。

最後の記念写真にはかなり時間がかかった。タイ人は3度の飯より写真が好きだ。全員のスマートフォンで撮り終えた頃には、頬の筋肉が痙攣していた。

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1年前のあの日に戻りたいとは思わない。私は変化しているだろうし、タイもタイ人もどんどん変わっていく。特に、あの国では最近変化が激しい。


でも、海の向こう側にもう一人の自分がいる。そう考えると肩の力が抜ける。


ขอบคุณ มาก ค่ะ. โชคดี นะ คะ !

本帰国して間もなく1年【前半】

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タイを離れて約1年が過ぎた。


帰国する直前、夫の仕事仲間が私達を1泊旅行に誘ってくれた。自分達以外は全員タイ人である。
タイ人に囲まれて、夜を過ごすことは時々あった。その度に、彼らの「遊ぶ」ことに対する並々ならぬ情熱を見せつけられた。彼らに比べたら、私の「遊び」に対する心構えは中途半端だった。日本人は本当に遊ぶことが苦手だ。彼らと遊ぶと楽しいのに落ち込むことすらあった。


行き先はバンコクからほど近いパタヤビーチ。ネオンと享楽のストリートがある。適当なホテルに泊まり、皆で夜の歓楽街にでも繰り出すのかと思っていた。
車で2時間。宿泊場所に案内され驚いた。海沿いの大きな一軒家だった。周りは静かで、目の前に人気のない砂浜が広がっていた。

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キッチンは2つ。ベッドルームは一体いくつあったのだろう。メンバーは10人以上。最後まで謎だった。
しかし宿泊施設ではない。いわゆる民泊だった。メンバーの一人がウェブ予約したらしい。所有者は不在で家一軒丸ごと、使い放題だった。

ちょうど昼時に到着した。荷物を部屋に置き、海の見えるレストランで食事をした。タイは最も暑い季節に突入する時期だった。しかし店内は海風がよく通り、汗を感じなかった。やや高級なタイ料理をつまみにビールを飲んだ。
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部屋への帰り道、ローカル市場で食材を買い込んだ。夕食は全員で調理するらしい。
まだ夕暮れまで時間があった。ここからはお昼寝タイム。各々が一軒家の好きなスペースでダラダラ過ごした。気がつけば夕方5時を回っていた。私達以外は起きて、夕食の準備をしていた。日が暮れる前にビーチをみんなで散歩した。ここからはタイ人が大好きな写真撮影会。

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楽しいと時間はあっという間に過ぎるというが、この日は不思議だった。一刻一刻が、スローモーションのようだった。「夢のような時間」だった。



次に続く。

約10日のタイ旅ワードローブ【洋服編】

旅の醍醐味の7割は、その支度にある。

10ヶ月ぶりのタイ。 念願のエアチケットを確保し、フライト当日まで浮き足立っていた。 ふと、一度もやったことがない事を始めてしまった。

持っていくものチェックリスト

の、作成である。

毎夜ノートを広げては、何だかんだと思いついた事をメモし、足りないものはそのままはネットショップでポチポチという何とも幸せな日々を過ごした。これぞ旅行の醍醐味。

このリストを片手に、せっせと旅支度をした。 おかげで大きな忘れ物もなく、旅を実行することができた。

もしも初めての海外旅行がタイか、その近隣諸国なら参考になるかもしれない。ならないかもしれない。

<タイ旅行10日間、全日程で着たものすべて>

[]は着用累計回数/現地で洗濯計5回

■トップス

・キャミソール・タンクトップ[15]4着 ・長袖パーカー[6]1着 ・半袖Tシャツ[4]3着 ・長袖Tシャツ[2]1着 f:id:migiwaaan:20170228120356p:plain キャミソールの類は何枚あってもよかった。私は下着の上にすぐ洋服を着るのが苦手だ。下着と同様の数が必要だった。

■ボトムス

・ストレッチデニム[3]1着 ・膝丈スカート[2]1着 ・リラックスパンツ[4]1着 ・デニムショートパンツ[1]1着 ・ロングスカート[1]1着 f:id:migiwaaan:20170228120516p:plain ロングスカートは、この日数であれば要らなかったかもしれない。

■その他 ・ワンピース[5]3着 f:id:migiwaaan:20170228120552p:plain

ワンピースは暑い国で重宝する。夕方になると体が誇りっぽかったり、汗の匂いが気になってくる。時間がある時は宿に戻ってシャワーを浴びた。さっぱりした後、色々着るのは面倒だ。そこでワンピース登場。必要最小限のものが入るショルダーバッグとサンダルでお出かけスタイル完成。タイ人女性にこのスタイルはかなり多い。郷に入れば郷に従え。

余談。現地で暮らしている頃、本当にたくさんワンピースを買った。タイだけではなく、近隣諸国を訪れる度に枚数が増えていった。当初、ゆるりとしたワンピースにレギンスを合わせて着ることが多かった。素足をさらすことが苦手な、いかにも"日本人っぽい"スタイルだ。日本人以外から見たらかなり不思議に見える(らしい)。 タイに慣れてくると、段々レギンスから離れていった。理由は簡単、暑いから。少しでも身軽に。これが私の"タイスタイル"だった。

計17着(内2着は現地で購入)。

宿には自由に使える洗濯機があった。それにしては数が多いのかもしれない。スーツケースも重くなる。しかし「これにはあれを合わせたかったなぁ…」と悔やむのがもっと嫌だった。無駄な買い物を避ける為にも、必要なものはしっかり持って行った方がよいというのが今回の方針。 結果、シンプルな無地Tシャツ1枚、柄も形も気に入ったワンピース1枚を購入してショッピングは終了。

■靴 f:id:migiwaaan:20170228120634p:plain 靴は計4足持っていった。 フライト時のスニーカー1足。サンダル3足。 滞在中、スニーカーは1度も履かなかった。7割方履いていたのは少しだけ厚底の白いサンダルだった。ビルケンシュトック風のシンプルな形。少し小洒落た場所に行く時はヒールがある黒いサンダルを履いた。ビーチ用に準備したアジアンチックなペタンコサンダルの出番はなかった。

■アクセサリー

普段から使っているダイソーのプラスチックケースに、よく使うネックレスとピアスをいくつか入れて行った。しかし使用したのは、これまたシンプルなシルバーリング型ピアス(ほぼ毎日)と、コットンパール一粒のロングネックレス1回だけ。現地の激安ファッションモールでゴールドのリング型ピアスを購入したので2日間使った。

リスト作りにあたり、参考にしたのがこの一冊。

旅慣れた著者が旅行に必要なアイテムをイラストで解説している。特に意識したことがないアイテムでも、何だか無性に欲しくなる。 普段自分用の絵なんて全然描かない私でもちょっとペンを手にしたくなる。おすすめの一冊。

タイお土産用調味料ランキング

f:id:migiwaaan:20160805152731j:plain タイから戻ってきました〜と言うと即座に「タイ料理って美味しいよね!」と言われる。

日本に戻ったら想像以上のタイ料理ブームだった。 大手弁当チェーンは、夏向けキャンペーン商品にタイ料理。 某大手コンビニにはパッカパオの冷凍食品が常備されていた。 新しく知り合った方にタイ料理屋(正確にはスナック)連れていってもらった。タイ人が経営する裏路地の小さなお店だった。早い時間からお客様が入り、テーブル席3つの店はあっという間に満席になった。

渡タイ前、私が知るタイ料理はトムヤムクンとグリーンカレーのみ。しかも名前だけで味は知らなかった。

約3年のタイ生活を踏まえ、改めてお土産用調味料ランキングを考えてみた。現地で手に入れる調味料は、現地の味覚がそのままパッキングされていることが魅力。もちろん自分の思い出作りにまとめ買いするのもよろし。 フジ・スーパー、トップス、BigC、エンポリアムの食品売り場などなど、大手スーパーならどこにでもある。 どれも10〜30バーツ程度で手に入り、沢山買ってもかさばらない。 これから一時帰国される方、タイ旅行に行かれる方。参考になれば幸いである。

(在タイ者向け)お土産に喜ばれそうな食材ベスト5!

1位 トムヤムクンの素(+ココナッツミルク)

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やはりこれは外せない。私のように、実は名前だけで味は知らないという人は多いと思う。本場の味は想像より酸っぱく感じるようだ。ココナッツミルクを加えるとぐっと食べ易くなるのでセットでの購入もおすすめ。紙パックが運び易い&使い易い。ココナッツミルクを日本のスーパーで買うとバカ高い。辛さが苦手という方にもおすすめ。

2位 パッガパオ(バジルライス)の素

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ガパオ=バジルのこと。日本のタイ料理レストランで使われているバジルは「スイートバジル」がほとんどである。現地で使われる「レッドバジル」は一般的なスーパーは殆ど見かけない。レッドバジルは香り高く癖もある。辛さもなかなかのもの。本場の味を楽しんでもらいたい方におすすめ。

3位 カオマンガイの素

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数年前にバンコクのカオマンガイ専門店が東京に進出した。その辺りからだろうか。日本人のカオマンガイ認知度は急上昇した感がある。鶏肉と米にスープを混ぜて炊く。料理が好きな方へおすすめ。

4位 トムカーガイの素+ココナッツミルク

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トムカーガイは日本人が好む味に近いと思う。タイ風ホワイトシチュー?タイ料理初心者におすすめの鶏肉のスープである。ココナッツミルクを忘れずにセットで。

5位 グリーンカレーの素

タイ料理苦手!という人でもこれだけはなぜか好きな人が多いグリーンカレー。そのメジャーさ故、「やったータイ料理だ!」と喜んでもらえること間違いなし(笑)。ちなみに、「レッドカレー」や「イエローカレー」というのもある。それぞれ味が違うのでまとめて買って、日本で「タイカレーパーティー」というもの楽しいかも♪

  *****

美味しいタイ料理他にもまだまだたくさんある。しかしまずは聞いたことがあるものを買っていく方が喜ばれる気がする。タイ料理になじみがない方にいきなり、 「クイッティオ・インタフォエ、超美味しいよ!」とか言ってもねぇ。

タイ愛好家は「こんなの本当のタイ料理じゃない!」と言うかもしれない。いつかは現地で食べてもらいたいという願いも込めて。

記事書いてたらまたタイ料理が食べたくなってきたなぁ。

あやさんの作ってくれたラープが最高だった

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一人だとマイナス思考に陥りがちな私を、いつも元気づけてくれたのがあやさんの存在。

migiwaaan.hatenablog.com

タイ人にも色んな方がいると思うが、我が家のあやさんはとにかく明るく元気で、口も手もよく動く方だった。 お料理も上手で、タイ料理をリクエストすると張り切って作ってくれた。

ちなみに私が一番好きなタイ料理はラープである。

帰国しても本場ぼ味が作れるようになりたかった。画像はあやさんが作ってくれたもの。 料理教室やレシピ本では砂糖を入れていたが、あやさんが使った調味料はナンプラーとマナオのみ。唐辛子は中身をぬき、一本だけみじん切り。玄米を煎ってミキサーで砕いた。パクチーの根とニンニクを潰して入れてあった。パクチーは2種類。よく見るあのパクチーと一緒に、パクチーファランが使われていた。細ネギ、紫玉ねぎをふんだんに使い、香り豊かで本当に美味しいラープだった。

タイ料理はどんどん油っぽくなっている、という話を聞いたことがある。数十年前は、カレーも麺類ももっとサラっとしていて食べ易かったと。油を使うと口当たりがよくなり誰でも美味しく感じるからだ。昔のタイ料理は今以上にハーブが効いていて、癖があったのだろう。そういう昔ながらのタイ料理がもっと食べたい。おしゃれでも健康志向でもない、そういう料理を知りたい。