海外旅行に行くからには。でもでも〜・・
今年も、ロッブリーの向日葵が咲くような季節になった。※画像は昨年のもの
外国人に伝わりにくい地方の魅力
地方出身者としてはもどかしい調査結果。
電通の調査によると、外国人が日本で体験したいベスト3は
「自然」「温泉」「郷土料理」
ところが、訪問意向がある場所は
「東京」「大阪」「京都」
なのだ。
京都はともかく、東京や大阪で自然や温泉を満喫し、ましてや郷土料理を心ゆくまで味わえるのか。
その国を代表する魅力は地方にたくさんある。しかし、外国人には伝わりにくい。
タイにやってくる日本人も同じである。
安くて旨いタイ料理、採れたてのココナッツ、水着で入る天然温泉、上半身裸でハンモックに寝そべるおばさん・・・それらを首都バンコクで求めようとする。
「利便性」「ネームバリュー」という壁
異文化に出逢うための海外旅行である。日本同様、タイも地方に本物の異文化がある。しかし、いつも2つの壁に阻まれる。
■利便性
タイの地方を旅することは、在タイ者でも難しい。日本語又は英語の表示が少ない。言葉が通じる人がいない。
また、車がないと行きにくい。公共交通機関はあっても、時間通りに動くことは稀である。インターネットで詳細を調べれば調べるほど、行く気が失せていく。
■ネームバリュー
『タイへ遊びに行ってきたんだー!』
『へーっいいなぁ、どこ行ったの?』
『んとね、ピサヌロークで空飛ぶ空芯菜食べて、ヤソートンでロケット祭りを見て来たよ!』
『・・・・へえ〜・・・・よかったね』
この会話、きっとあとが続かない。「ネームバリュー」の力はおそろしい。その名を出すだけで聞く方まで楽しくさせてしまう。外国人が聞きたいのはピサヌロークよりバンコク、ヤソートンよりプーケットなのである。
※ピサヌロークは今、私が一番気に入っている県である。ヤソートンは今行きたいところ。
今日もバンコク中心部は、外国人観光客で賑わっている。
地方で暮らすタイ人もさぞかしもどかしく思っているはず?
・・・いや。タイ人は自国が、外国人にどう思われているかなんて、対して興味がないかもしれないな。