日焼けどめが溶け落ちる

タイ中心旅行記ブログ

旅人たるもの

f:id:migiwaaan:20190124200721j:plain ドミトリーで2人の旅人に出逢った。
同世代と思われる中国人女性と、スロベニア人中年男性。中国人女性は日本で働いた経験があり流暢な日本語と、多少の英語が話せる。スロベニア人男性は英語のみなので、彼女が会話の仲介役をしてくれる。
ドミトリー近くの学生市場で夕食を共にした。

「あなたはなぜチェンマイに来たの?」
「今日は1日何をしていたの?」

と、お決まりの質問。しかし、私を含め3人とも、これといった答えがない。なぜチェンマイにいるのかわからない。そして、雄弁に語るような今日を、誰も過ごしていなかった。
"旅人"と"旅行者"の違いなのかもしれない。旅人はどこかへ出掛けること自体が目的である。その場で何かをしようとは思っていない。『じゃあ一体なにが楽しいの?』と聞かれると困る。

どこへ出かけても、行動パターンはだいたい決まっている。翌日に疲れを持ち越さない程度に歩き、食事はメイン意外はごく簡素(又はメインすらなし)。Wi-Fiが入る場所をさがし、疲れたら早めに宿に入り、スマホや本を眺めながらぼんやり過ごす。
カメラ好きなら、景色を写真におさめ、ブログやSNSにアップする人もいるかもしれない。しかし、『いつか』『時間がまとめてとれたら』などと言って誰に公開するわけでもなく記録媒体内を満タンにしているだけ人が結構多いのではと推測する。
私は複数のSNSアカウントとブログを持ち、今のところ放置しているものがほぼない。これはもしや旅人としては三流なのかもしれない。

「明日はなにするの?」

ノンアルコールで、さらりと夕食を済ませ、帰路につきながら誰かがきいた。
中国人女性「チェックアウト時間ギリギリまで宿にいて、それから◯◯まで歩いて移動する」
スロベニア人男性「どこかで髪を切る」
日本人女性「どこかでゆっくりコーヒーを飲んで、コワーキングスペースに行く」



旅人よ、明日もどこかで。