バンコクで同窓会
小学生来の友人がバンコクに来ているという。
数週間前、彼女からSNSを通じて連絡があった。よく聞くと宿の最寄り駅も同じ。「これは会うしかないね!」と旅の楽しみが一つ増えた。
直接会うのは数年ぶりだった。女は喋る。待ち合わせ場所で目を合わせた瞬間から、ほろ酔いで別れる間際まで会話は続いた。
なぜか彼女とは昔から気取らずに居られた。学生時代は同じグループでもなく、部活も違った。共通点は住んでいる地域くらいだった。
彼女のあっけらかんとした性格が昔から好きだった。20年前の思い出話と今現在の報告。イサーン料理をアテにビールがスイスイとすすんだ。
旅の恥は書き捨て。
日本ではまず会わなかった人に、海外で会うことになるのはなぜだろう。こういう再会は今回が初めてではない。
今回会ったからといって、きっと日本に戻ったら頻繁に連絡をとり始める訳でもない。
バンコクの空気の中に彼女はいた。普段彼女は東京にいるのに、私の中で彼女は”バンコクの風景”の一部で、今後もそのままであってほしいとなぜか思う。
体調を崩していたが、南国の暖かい風のお陰で元気になったと彼女は言った。来年もこの時期に来たい!というので私もおもわず「じゃあワタシも来るよ!」と宣言していた。来年もこの街を漂う口実が出来た。
乾季に間に合わず
半年ぶりのバンコクは乾季が終わりかけていた。過ごしやすい時期をギリギリ狙ってきたつもりだったが外したらしい。
夜はまだ大丈夫だった。エアコンなしでも暑さで目が冷めることがない。
日中はもう、飲まず食わずで歩き回れるような快適な陽気ではなかった。
タイの季節は唐突に変わる。土砂降りの日々が突然始まる。急に上着がほしくなる。日差しが拷問のように思える瞬間がある。
「1年中夏なんでしょ?」
と、季節の移り変わり激しい日本から考えると大した変化に思えない。現地に1年暮らしてみればわかる。タイにも季節がある。
もしも始めてタイを訪れるならオススメの時期はクリスマス前。又は正月明けだ。エアチケットが高騰するが、年越しも良い。
この時期は朝の気温は20℃を下回り、最高気温は30℃に届かない。日本と一番気温差が少ないので体調を崩しにくい。
逆におすすめしないのは4〜5月。
この時期ろくに水分補給もせず、お寺めぐりをしてぶっ倒れた友人がいた。(すべてはアテントを仰せつかった私のせい)。もしもこの時期を狙うなら、日中の外歩きは最小限にして、マッサージやナイトマーケットをメインにしたほうがいい。
我慢強い日本人は「寒さ」より「暑さ」に弱いと思う。
折角の旅がどうか快適なものになりますように…。
格好つけてカフェの外に来てみたものの、10分で室内に退避。タイライフに我慢は不要。流れるままに〜。
新装開店しても変わらないイサーン料理店
在住時、よく行ったイサーン料理店に行った。
「イサーン料理」はタイ東北部に伝わる郷土料理だ。さっぱりの中にある酸っぱさと辛さが癖になる。
移動中、闇夜にお馴染みの看板を発見し慌ててタクシーを止めた。タイを離れている間に「閉店した」と聞いていたからだ。
嬉々として入店。屋根付きの野外料理店だ。
店の中は前より小綺麗になり、メニューも前より見やすくなっていた。トイレ横の調理場も仕切りが出来、以前より衛生環境がよくなっていた。
恐らく「閉店」ではなく「改装」だったのだ。
「名店がリニューアル」ときくと、こういう料理店の場合、ほぼ間違いなく残念な方向に向かったのだと想像してしまうようになった。
昔ながらの情緒ある店内に妙な演出が加わり、外国人観光客であふれ、メニューはすべて写真付き、値段は上がり、従業員は常に苛立っている。以前の姿を知っている者は、寂しさと少しの苛立ちを感じずにはいられない…。
しかしこの店の新装開店は全く悪くなかった。何か欲しがるくせにやると食べない大きな犬。大音量のテレビ。だるそうに回る業務用扇風機。いつ来ても何も泳いでいない水槽…。
大事なものはそのままだった。
店員女性にタイ語のできる友人が、店名の由来を聞いた。仏頂面のまま「こうって言ったらこうなのよ!」といって去っていった。これにすら嬉しさを感じ、自分は変態の要素があるのかもしれないと思った。
肝心の料理も恐らく変わっていなかった。汗をダラダラかきながらビール飲んだ。
大量に盛られたぶつ切りガイヤーンにむしゃぶりついた。
チムチュムとおしゃべりを愉しんだ。
私が知っているバンコクの夜だった。
バンコクの進化スピードは、ジェット機のごとく。止まることは許されないような雰囲気だ。
何がそんなにこの街を急がせるのだろう。
もう少しだけこのままで…というだけで叱られそうなくらいなのだ。
この店がどう“変化しない”か。こっそりと見守っていたい。
【ラープ・ペット・ポー・4】
スクムビットソイ63
BTSエカマイ駅からタクシーで10分ほど
世界のどこに居ても同じ
時々思う。
すべては自分次第で言い訳できない。環境は大事。しかしどこへ向かうのはやはり自分。家族も友達もお金も仕事も、動機にはなるけど自分の意志じゃない。
どうやったっていつか死ぬ。
人生はやりたい放題。それでいいよな。
さて、今日はトンブリー辺りフラリと。
その前に市場で朝ごはん食べよう。
アンパワーへの行き方②【詳細】 by行き列車・帰りロットゥー
*2017年2月時点の内容
*2018年9月追記あり
概要はこちら↓
migiwaaan.hatenablog.com
1.BTSウォンウェイヤイ駅〜国鉄マハチャイ駅
BTSウォンウェイヤイ駅で下車。
BTSの進行方向にある階段を降りたらタクシーで列車の駅まで移動。
駅名は「ウォンウェイヤイ」と同じなのに、結構遠い。徒歩約20分。先が長い。いきなり道に迷うのもどうかと思う。潔くタクシーに乗ることをお勧めする。
もちろん乗れるのであれば、バイクでもトゥクトゥクでも。
運ちゃんには
「パイ(行く)・サタニー(駅)・ロッファイ(列車)・ウォンウェイヤイ」
駅は少し入り組んだ所にあるので、タクシーはちょっぴり離れた所で降ろされる。駅が見えなくてもご安心を。
時刻表
切符は
マハチャイ駅行きの列車に乗る。
ここで注意。
アンパワーに行くついでに、メークロン市場に行きたい場合。
次に乗り換える列車との乗り継ぎを考え、9時40分発の列車までに乗ること。
中央にあるのが列車。
時間があれば、ホームの駅で何か食べるもよし。買い込むもよし。
列車にはエアコンがない。水は1本持っておいた方がいい。
列車旅スタートー!
車窓の景色を愉んで…
2.国鉄マハチャイ駅〜船着き場〜国鉄バーレーン駅
マハチャイ駅着。
次の乗り継ぎ、バーレーン駅への間には川がある。船着場まで行き、船で向こう岸に渡る必要がある。
船着場は、乗ってきた列車の進行方向向かって左側側(下記の画像参照)。寄って、列車のドアは両方開くが、左手側をに降りる。そのまま真っ直ぐ進むと、左手側に船着場に向かう通路が見えてくる。
船旅は5分ほどであっけなく終わる。
船着場を降りるとモタサイ(バイクタクシー)や足こぎ三輪自転車が停まっている。タクシーはない。
船着き場まで歩いていけないことはないが(約1キロ)、ここでのんびりしすぎると列車に遅れる恐れあり。逆に急いで歩くと暑い。
乗れる人はモタサイをどうぞ。1人20バーツ。
バーレーン駅から終点メークロン駅までの列車は、1日4本ほどしかない。遅れると、1日の予定ががっつり狂ってしまうだろう。几帳面な日本人には耐え難い苦痛である…。
小さな駅。観光客率高め。
10時10分発の便に滑り込めた。
素早く席を確保。
進行方向一番前の席が狙い目だ。なぜかはメークロン駅近くなったら分かる。
この日2本目の列車旅スタート!
3.終点メークロン市場〜アンパワー
メークロン市場まで約1時間。
終点が近いというアナウンス。直前までまったりしていた車内が活気付く。
ここで、このルートのベテランである友人が秘技を披露してくれた。
カバンに忍ばせておいた和菓子を取り出し、近くにいた乗務員に素早く手渡した。賄賂である。
同時に、列車の先頭を指差した。
すると乗務員はニコリと頷き、なんと運転席の真横にある窓まで案内してくれたのだ。
市場ギリギリ通過する列車を、市場側から堪能することはあっても、車内の先頭を眺めることは珍しいのではないか。
この模様は動画に収め、こちらでは割愛。行ったものだけのお楽しみということで…。
終点に到着し下車したら、次の目的地はソンテウ(相乗りバス)乗り場。
お腹が空いている場合はこの辺りで何か食べるもよし。
ソンテウ乗り場は徒歩5分ほどだが駅からは見えない。列車の進行方向右手側にある。列車を降りたら進行方向向かって逆側に少し進む。列車を撮ろうと人だかりが出来ている交差点で、左に曲がる。そのまま進み最初の十字路を右に曲がり5分ほど歩く。
ドライバーに「アンパワー」と告げる。どれに乗れば良いか教えてくれる。人数がまとまったら集金(8バーツ)して出発。約15分でアンパワー着。
4.帰り(ロットゥー)
ロットゥー乗り場は、ソンテウで下車した場所。
時刻表をあらかじめ撮影。
2016年、アンパワーとバンコクと結ぶロットゥー便の発着場所が変わった。
それまでは1本でアヌサワリー(戦勝記念塔)近くにあった発着場所へ戻れたが、今は南バスターミナル(サーイタイ・ガオ・ピンクラオ)での乗り換えが必要である。
ロットゥーは大体、1時間に1本である。
人数制限あり、先着順。
よって、確実に乗るためには、出発の30分以上前にこの乗り場に行くこと。
南バスターミナルに着いたら、アヌサワリー行きロットゥー乗り場へ促される。乗り換えをせず、タクシーを捕まえてもよい。
バスもあるようだが詳細わからず。
箇条書きだが、アンパワー旅行き帰りメモはここまで。
みなさまよい旅を!